ジュース試作
とてもブドウらしい香りがするキャンベル。
作業場に1房あるだけで、時折フワッとかおっては記憶の底がくすぐられ、癒される。
子供のころ、ブドウといえばデラウエアとベリーAとキャンベルだった。
そのどれもが、今の主流「種なし・大粒・甘味重視」の高級ブドウとは違い
小粒で、種があるものもあったし、甘味も酸味も濃い庶民的なブドウ。
夕ご飯の後に、洗って瑞々しいブドウが皿に盛られてくると嬉しかった。
小さな粒を、姉妹で争いながら次々にチュルッと吸い込んで、瞬く間に1房平らげた。
そのときの味と香り、お腹いっぱいに満たされた記憶は色褪せない。
そんなこんなで、ワタクシ的にブドウの原点ともいえるベリーAとキャンベル。
幸せな記憶に結びつく美味しいブドウを作ろう、という思いを忘れないためにも、少しだけ作っている。
今回はそのキャンベルでジュースの試作をしてみた。
香りと色がとてもいい!ベリーAはかなり甘味が強いが、キャンベルは果物らしい甘味と酸味のバランスが活きている。
美味しいジュースができそうだ。
でも今年はジュース用に量を確保してなかったので、来秋の楽しみにとっておくとします。
左がキャンベル、右は紅高