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2014年05月

夏日

ここ数日、真夏を思わせる日差しと気温。
高原、サイドレスハウス…という好条件をもってしても、ビニルをかぶったぶどう棚の下はさすがに暑い。
特に今日の日中は、ブドウの枝を棚に誘引しながら頭がクラクラしてきた。
まだ体が慣れていないから、熱中症になる危険もある。

毎年この時期になると時間に追われる。
ものが見える時間帯は、雨が降ろうが、ギラギラ太陽に焼かれようが、畑ではブドウが待っている。
そんな毎日の小さなリフレッシュ。
早朝のひと仕事を終えて帰宅したとき、庭で雑草化したイチゴの実を探すのだ。
一日中、上ばかり向いて仕事をしているから、かがんで緑の草陰に隠れている真っ赤な実を探すのは本当に楽しい。
毎朝10粒くらいしか採れないけど、甘酸っぱい味と香りが元気をくれる。

さぁ、そろそろ涼しくなってきたかな?
畑に戻ってもうひと仕事してきましょう。
いちご

ひなまるnekomarusennsei  at 18:16コメント(2)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

ジェットコースター

高原の朝。朝もやの中にカッコーの声が響く。
これが聞こえはじめると、いよいよ恐怖のジェットコースター・シーズンの到来だ。
今年伸び始めたブドウの枝を誘引して、花穂のセット、房の摘粒、袋掛け…。
雨が降ろうが風が吹こうが「待ったなし」の作業が続く。
当ぶどう園では、今から7月末までを「一度走り始めると途中下車が許されないノンストップ・ジェットコースター的シーズン」と呼んで気を引き締めている。

ここのところの高温効果で山ブドウの枝がグンと伸びたので、サルハムシは置いといて昨日から誘引を始めた。
これが今まで以上に首と腕を上に上げたままの作業で、何の修行ですか?と言いたくなるくらいの苦行だ。
痛む首筋と腰をさすりつつ、何万本あるか数えたことがないブドウの枝を1本1本誘引していく。
これから2ヶ月ほどパソコンにたどり着く前に布団に倒れこむ日が続く。
毎年お手伝いしてくださる愛あるブド・ボラ(ブドウの作業のボランティア様方)の皆さまならもうおわかりとは思いますが、メールの返事や電話に出れなくてもどうかお許しくださいませ〜。
やまぶどう誘引右は誘引済み。左はこれから。苦行は続く。


ひなまるnekomarusennsei  at 22:26コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

ピークを超える

3週間。
日が昇ってから暮れるまで、ひたすら続けたサルハムシ取り。
上を向いて枝を揺すると、さっきとったばかりのところからも、顔に体にパタパタと音を立てて降り落ちてくる。キリがない。
でも、これもようやくピークを超えて減ってきた。
何万匹つぶしたことか・・・、人差し指と親指の皮が固く分厚くなっている。
残酷なようだけど、殺虫剤を使わない農業というのはこういうことなのです。

さて、ブドウの木にはサルハムシだけではなくて他にもたくさんの生き物たちがいる。
アマガエル、ハチ、クモ、色んな種類の小鳥たちと、時にはヘビ。ヒバリの巣もある。
いざという時には彼ら天敵が害虫を食べてくれるだろうと期待してたのだけど、目の前にうようよいるサルハムシにみんな知らん顔だった。
トホホ。
アマガエルなんか背中にサルハムシをくっつけて痛がってた。
自然は人が考えるようにはいかないものだなぁ。

ひなまるnekomarusennsei  at 13:19コメント(2)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

DINING OUT TAKETA

Dining Out(ダイニングアウト)をご存知だろうか?
食を通じて地方に残された美しい自然や伝統文化、歴史、地産物などを再編成し、新たな価値として顕在化させ、地域活性化を目指すプロジェクトだ。
このプロジェクトが「竹田の歴史文化、生活文化、食文化を料理する」と銘打ち、5月31日と6月1日の2晩だけ岡城跡で特別な野外レストランをオープンする。
料理人は銀座ESqUISSE(エスキス)のリオネル・ベカ氏。
氏が5感で感じた竹田を、地産の食材を活かし料理として表現する。
聞いただけでもワクワクするこの特別なディナーの食材に、高倉ぶどう園の「やまぶどうジュース(小公子)」が選ばれた。
しかもメインの肉料理に合わせるノン・アルコールドリンクとして提供されることとなった。

今日はその説明会へ行った。
メニューを解説することはできないが、一流の料理人の発想力とはこういうものなのかと目をみはった。
風土に対する感性、あっと驚く食材の使い方・組み合わせ、見た目の美しさ、そして食す人へ語りかけるようなひと皿に込められた思い…全てに感動的としかいいようがない。
1食54,000円という特別なディナーだけれど、それだけの価値があると納得させられる素晴らしい内容だった。
こんな素敵な舞台の脇役に、うちのやまぶどうジュースがキャスティングされたことは本当に光栄なことだ。
体の奥から熱い力が湧いてきた!
サルハムシ取りも全然苦じゃなくなってきたぞ。

Dining Out Taketa http://www.diningout.jp/event-taketa-2014/



ひなまるnekomarusennsei  at 22:11コメント(2)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

サルハムシ

ここんところ、畑にいるほとんどの時間を虫退治に費やしている。
虫とは、3年ほど前から被害が出始めたサルハムシ。
小さな体ときれいな色に似合わず、芽吹いたばかりの柔らかい芽を食いつくす恐ろしいヤツだ。
幼木ならば木を枯らしてしまうほど。

毎日毎日、日が昇ってから暮れるまで虫取りという虚しさ…。
虫の猛威の前に、桃の摘果や夏野菜の植え付けは目をつぶるしかない。これだってこの時期にしかできないことだけど、ブドウを守るためには致し方ない。
ブドウを無農薬栽培している先輩に聞いてみると、やはり3年ほど前から被害が出始め、打つ手といえば取って潰すしかないということだった。
これから毎年、春の貴重な時間をサルハムシ取りに費やすことになるのか?
でも諦めるわけにはいかない。
サルハムシ

ひなまるnekomarusennsei  at 11:01コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

天ぷら会

連休最終日。
やまぶどうの新芽がこれ以上待てないくらいの大きさに育ち、恒例の天ぷら会を決行。
参加してくださった皆さんには、ブドウの樹の根本の草むしりもお願いしました。
私が1人でやると1週間くらいかかる草むしりが、たった1日でほぼ終了!
本当にありがとうございました。

今、サルハムシという新芽を食い荒らす害虫が大発生してます。
朝から晩まで、1つ1つ全ての芽をを点検してまわって手で取っています。
ここのところ毎日で、さすがに気が滅入ってきました。
うちは殺虫剤を使わないので「奇跡のリンゴ」の木村秋則さん状態です。
「草むしりも早くやっておきたいんだけどなぁ」と横目で見ながら、害虫駆除で手一杯でした。
雨後に勢いつけた草に覆われていた樹の根本がスッキリし、サルハムシも隠れ場所を失って被害が減ってくれたらいいなぁと思ってます。


ひなまるnekomarusennsei  at 23:29コメント(2)トラックバック(0) この記事をクリップ!