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2019年02月

2月も終わり

2月は逃げる…と言っていたら、
ほんとうにあっという間に28日になってしまいました。

3月は去る…と言われますし、
カレンダーは予定で余白がなくなりつつありますし(田舎の年度末は忙しいのです)、何をしたか実感がないうちに4月を迎えることになってしまいそうです。

畑では、まだ皮むきと剪定をしています。
2月とは思えない暖かさのおかげで、手足がかじかむようなことは全くありませんでした。が、2月に寒くないなんてコワいです!
市内の標高が低いところでは早くも樹液が動き始めたと聞きます。
まだ2月なのに~(涙)。

洗濯物に野焼きの灰がついていました。
泣いても笑っても、春ですね。

剪定ばさみを研ぐ園長と、ボスのそばにいたいヒナ
中型犬なのに、大型犬用の太い首輪とクサリをつけています
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ショキショキとハサミを研ぐ音が子守歌~♪
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ところでボス。そろそろおやつをおくれ
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今日も皮むき

2月は「逃げる」といいますが、あっという間に10日も過ぎてしまいました。
冬はヒマしていると思われがちな果樹農家ですが、わたしはこの時期、嬉々として樹皮と格闘しております。(夢中になってむいてます。楽しいです。)

皮の間に潜んで冬越しを狙っている虫の卵や病気の菌。
ブドウが芽吹く前に樹皮をビリリリーと取り除いて、その数を減らします。
病気も虫も、大発生さえしなければ折り合いをつけれます。

私たちは殺虫剤と除草剤を使いませんが、無農薬栽培が目的ではありません。
育てたいのは、エネルギーがギューッと詰まった、食べると元気が出るブドウです。
そんなブドウになるには、多様な虫や草や菌に囲まれて、風土に揉まれて、たくましく育つことが大切だと思っています。
農薬は害虫や病気を防いでくれる半面、それ以外の虫や草や菌も殺してしまうので、畑の生物多様性が失われてしまいます。無農薬栽培がゴールではありませんが、ブドウのことを考えるとできれば使いたくなのです。

農薬を減らす方向に行くならば、天候の変化が激しい昨今、高温多湿に弱いブドウは雨に当てないハウス栽培が主流になりつつあります。雨に当たらないだけで、病気のリスクが減るからです。

でもうちは、春から梅雨にかけては雨よけのビニールをつけていますが、梅雨が明けたらビニールを取っ払って露地栽培にします。
雨には当たる、農薬は減らす、で、ブドウにとっては過酷な環境です。
特に、みんなが好きな皮ごと食べられる品種は、皮が薄くて水分に敏感で劣果しやすく、雨に当たると病気にもなりやすく、露地栽培は年々難しくなっています。

ハウス内で、温度・水・栄養をコントロールし、虫や草を排除すれば無農薬のブドウを育てることも可能かもしれません。
でもわたしが食べたいブドウは、できるだけ自然に育てた力のあるブドウです。

そのために今やれることを…というわけで、
話は飛びますが、越冬病害虫を減らすために、今日も皮むきに行くのです。

古い皮の下からすべすべの白い木肌がでてくると気持ちいい!
大好きな作業です。
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でも硬くて、むき残してしまうところも。
雨や寒さにあたると1週間後にはむけるようになります。
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