トップページ » 北海道犬 ヒナ
北海道犬 ヒナ

園長の受難

ぶどの出荷の時期なのに、ぶどうとは全く関係のない話です。ヒナ事件簿の「その後」。

自損事故のほっぺの傷が痛んで、硬いドッグフードが食べられなかったヒナ。
窮状を知った「ひな応援団」から、チュールと缶詰の差し入れが届きました。

これは滅多にない大ご馳走!
この上なく美味しそうな匂いに傷の痛みも吹っ飛んだのか、他の動物に盗られないようにあたりをチラチラ警戒しながら(他の動物なんていませんが)、目の色を変えて噛む間も惜しんでガツガツと飲み込みました。

秒殺で空っぽにした皿を名残惜しそうにずーっと舐めていましたが、そろそろ回収してもよかろうと園長が手を伸ばしたその時。
まだ未練たっぷりの皿を守ろうとしたヒナが、ガッとその手にキバを当ててしまいました。
野生の心に戻ってしまったほんの一瞬の出来事でした。
ヒナもすぐに我に返って申し訳なさそうな顔でしたが、
すんでのところで園長の手がヒナのほっぺたの二の舞になるところでした。

食べ物の怨みは深い…。
ヒナとの信頼関係にちょっとヒビが入って傷心💔気味の園長でした。
ヒナ自身はご馳走をたんまりといただいて、夏バテで痩せていた体にも肉がついて元気そのものです。
傷もほとんど目立たなくなりました。
犬バカの皆さま(失礼!)、ご心配ありがとうございました。
 
ヒナのキバ、とんがってます。ほっぺの傷はふさがりました。
IMG_20230917_101825

 

ひなまるnekomarusennsei  at 20:56コメント(2) この記事をクリップ! 

ヒナ事件簿

ワインの仕込みの朝、事件は起こりました。

園長が収穫の準備を始めた横で、
ヒナは自分の小屋の床下に向かって吠えかかっていました。
以前にもアナグマがヒナのテリトリーに入って大喧嘩になったことがあったので、今度も何か来たのかなと思ってました。
作業のキリがついたところで園長がヒナの様子を見に行ったちょうどその時、
ヒナの様子が一変して、前足で鼻先を激しくかきむしりながらあたりを転げ回りはじめました。
こんなこと初めてです。私たちもパニックに。

転げ回るヒナを抱えて顔を見てみると、目の上と頬の辺りから血が出ています。
前足を口の中に入れて、上顎から必死で何かを掻き出そうとしているように見えました。
キバが折れたか、口の中に何かが突き刺さっているのかと、口を開けて頬をめくって中をよく見ようとしますが、頬がめくれず口も開きません。

動物病院が開くまで待って駆け込みました。
先生が「口を開けさせて」「唇をめくって」と言うけど、唇が完全に口にくっついていて、全く動かせないのです。いったいどうなっているのか。
麻酔をして口の中を見ると、何と、頬に自分の上のキバが突き刺さって貫通していました。
唇が串刺しに!痛いー!怖いー!
何をどうしたらこんなことになったんだろう…。
ヒナのキバは、上も下も長くて鋭いのです。
秋田犬のハヤは体は大きかったですが、キバの大きさではヒナが上です。

唇を外してみたら穴が2〜3個開いてました(怖くてしっかり見れませんでした)。
頬が鬱血して腫れていたので、先生が溜まった血液をぎゅーぎゅー搾り出して、消毒をして処置を終えました。
あー、怖かった。

ヒナは転げ回っている間も一度も鳴き声を上げずに、私たちが口の中を見ようと触っても鳴いたり噛みついたりしませんでした。
我慢強いし、気は荒いけど主人には忠実なんです(こんな時でも犬バカ全開)。

今日は2日目です。
先生がぎゅーぎゅーしてくれたおかげで、腫れはすぐひきました。ありがとうございました!
硬いドッグフードはまだ痛そうに目を細めて食べるので、柔らかい缶詰やチュールの特別食をあげています。こんな時ですが、喜んで食べてます。

それにしても、いったい何に対してあんなに激しく威嚇してたんだろう。
あのあと床下を探りましたが、何かが潜んでいたような感じはありませんでした。
まさかカエル…とかじゃないよね。 

いずれにしても、思いもよらぬヒナ自損事故でした。 
 
せっかくの美人さんのホッペが…
IMG_20230818_121159

右目の上もすりむいちゃいました
IMG_20230818_131754




ひなまるnekomarusennsei  at 18:57コメント(11) この記事をクリップ! 

一区切り

100本ノック、ほぼ90本完了!

1割ほど残っていますが、あとは園長が一人で張るのでわたしの出番は終了です。1日の終わりには、ふたりとも暑さでグッタリ、腕と足がガクガクになりました。
特に園長は、風をはらんで暴れ竜のようにのたうつビニールをひっつかんでいたので、背中と胸の筋肉がかなりダメージを受けました。去年まではこんなことなかったのに、やはりトシでしょうか。これからはトシをとっていくいっぽう…先のことは考えたくないです。

バタバタと暴れるビニールのすごさを写真に撮りたい!といつも思うのですが、ふたりとも必死でそれどころではない(笑)。風がある日は危険な作業です。

疲れ果てたとき、一番のカンフル剤はヒナです。
わたしたちの奮闘もどこ吹く風で、足元でころんと寝転んでいるヒナをこねまわします。
もふもふでリフレッシュしたら、あと2枚は張れます。

「園長、オヤツ?」(ビニール張りのときは危険なので繋がれているヒナ)
71615295-B4BB-4D04-8D05-378B50E1E091
「それ骨?早くオクレよぉ〜」
DED98D0D-3EBB-496B-90D7-C23A058D93F3

 

ひなまるnekomarusennsei  at 21:08コメント(0) この記事をクリップ! 

置き土産

この冬最後の厳しい寒波は峠を越したもようです。
きょうは、日中は日差しがあれば少し暖かく感じました。

大寒波は嬉しくない置き土産を残してくれました。
霜焼けです。
霜焼けを恐れて、分厚い手袋と靴下を履いてレッグウォーマーもして畑に出ていましたが、最高気温が氷点下の中では、手と足の指先は瞬く間に凍えてしまって痛くて30分ももちません。

我慢できなくなったら、ヒナを呼んで温もりを吸いとり
痛みがおさまったらまたしばらく作業する…を繰り返しました。
ヒナは裸足で凍りついた土の上に立っていても、体はいつもぬくぬくで、わたしの凍えた手先を解凍してくれる動く湯たんぽです。手先が温まると、体と足先も少し温まって楽になりました。
今回は痛みを極限まで我慢せずヒナに温めてもらったし、霜焼けにならずに済んだと思っていたのに、昨日の夕方靴下を脱いだら指が赤く腫れていました。
あぁ、とうぶん痛痒さに悩まされます。 

明日からは一気に気温が上がる予報。
最後の最後に霜焼けか


ひなまるnekomarusennsei  at 21:46コメント(0) この記事をクリップ! 

犯人は…

去年の夏に種まきして、少しずつ収穫して食べていたニンジン。
まだ小さめのが100本近く残っていたはずなのに
取りにいったらなくなってました。

いったいどこに消えたの〜!

よくよく見てみると、草の間にニンジンの葉っぱと根っこの切れっ端みたいなものが残っています。
ウサギは地面に出ている部分はかじるけど、引っこ抜いたりするかなぁ。
こんな力技はタヌキに違いない、と現場検証していたら、ヒナがやってきて目の前でニンジンの葉をくわえてスポッと抜き取り、赤い部分をカリカリと器用に食べ始めました。
ええーっ!
最も頼りにしていた畑の番犬が犯人だったとは…。

他には大根も2本抜かれてかじられていたけど、これもヒナの仕業に違いない。
ニンジンは野菜が少ない冬場の大事な彩りだったのに。
柔らかくて甘くて美味しかったのに。
味方の顔をした裏切り者がすぐそばにいたとは!

でも、冬の野菜って甘くて美味しいもんね。
食べたくなる気持ちもわかる。
(右端のはヒナにかじられていたのを取り返したもの)
7B134750-7068-4656-8D50-264C06669FF9 

ひなまるnekomarusennsei  at 20:11コメント(0) この記事をクリップ! 

噛むイヌ

ぶどう園の、噛む噛むエヴリバディ。

伐採したブドウの樹の断面から樹液がにじみでてきます。
ヤニのような樹液で、1日に数ミリくらいじんわり出てきます。
それがほんのりと甘いらしく、ヒナは伐採した樹を巡回しては
日々ちょっぴり成長していく樹液の塊を前歯でかじりとって食べてます。
94A32594-7230-4EC5-AA2B-2E8CD98B7636
噛む噛むに飽きると、ひっくり返って背中をぐりぐり。
それに癒される剪定作業中の従業員2名。
F568D75D-0D7E-4E2A-ABDF-072C278B6B6F


ひなまるnekomarusennsei  at 20:11コメント(0) この記事をクリップ! 

初氷

日曜日の朝、ヒナの水を見るとカチコチに凍っていました。
初氷です。
ヒナが水を待っているので、これからは朝イチで氷割りです。

一面の霜、見えますか?
中年になったヒナのために、小屋の窓に、風よけの透明の窓をつけました。
数年前までは、雪が降っても外で丸くなって寝ていたのに、今は小屋の敷き藁の上が大好き。
犬だって寄る年波には勝てません。
6BF2E9B2-E08A-4099-BF45-C19FDA533017





















ひなまるnekomarusennsei  at 16:26コメント(3) この記事をクリップ! 

忘れてた!

先日、ひな祭りの夜のこと。
「今日はヒナの誕生日やね」と父(ここにも犬バカが)の電話であんぐり。
コロッとわすれてました。

ひな祭りに生まれた女の子だから可愛らしく「ヒナ」と名付けたのに
うちに来た翌日にはお客さんに「うう〜」と唸って
将来を予見させました。
順調に(?)、ボラさん、お客さんに一歩も二歩も引かれる
鼻っ柱の強い番犬に育って、はや9年です。

わたしたちには甘えん坊で超かわいく
(かなりの犬バカフィルターが…)
わたしたち以外には一向にフレンドリーな態度を見せないまま
頑固なばあちゃん犬になっていくのか?

このままでもいい。
長生きしてね。

うちに来たばかりの頃のヒナ。
わたしには今もこの感じのヒナが見えるんです。きゅん。
重症ですね〜)^o^(
 6E1E2B90-C4C1-42B7-9BB2-52042860B3E8


ひなまるnekomarusennsei  at 12:00コメント(0) この記事をクリップ! 

春です

目が、鼻が〜!
わたしの鼻メーターによると、花粉は今がピークのようです。

この冬は厳寒になると予告していたワリに、2月は暖かい日が続きました。
こんなことなら、ぶどうは仮剪定を飛ばして本剪定すればよかった。
早く早く!とブドウたちに急かされている気がします。

畑に直行したいのはやまやまですが
農家の3月、田舎の3月はなにかと忙しいのです。
毎年恒例のぼやきです(°▽°)

気を抜くと積み上がっていく仕事の山から逃避したいときは
このかた↓を眺めるのがいちばんです。 
鼻をペロリ。ヒナも鼻がかゆいと?
とか言っているうちに、ココロがrelease〜 

さ、残りの仕事、片づけよう。 
12EAAA5A-0311-47F4-A428-1DB8687817BD




ひなまるnekomarusennsei  at 20:14コメント(0) この記事をクリップ! 

ぶるぶる

窓の外が真っ白〜。吹雪の一日でした。
最高気温0℃。
強風で家がガタガタいってます。

外で頑張ってるヒナ、大丈夫かな。
猛犬といえどももう若くはないから
汗ばむ陽気から一気に真冬になったりして
体がついていかないんじゃないかと心配です。

去年の冬までは、どんなに寒い時でも震えているのを見たことがありません。わざわざ小屋の外で、雪をかぶって寝ていたツワモノです。
それが、今年は小屋の中にいてもぶるぶると体が震えてたし
カチカチと歯が鳴ってるのも聞きました。
かわいそう。

ならば土間に入れてあげたらいいようなものだけど、
土間の冷たいコンクリートの上で寝るより、小屋の稲わらの上のほうがあったかいんです。
おしっこも、土間に用意したシートには絶対しなくて、外に連れ出すまで我慢してるし。
やっぱり外にいたほうがいいよね、ヒナ。
極寒はもう少しの辛抱、頑張って!

ヒナにとっても外に出るには思い切りが必要みたい
出ようかどうしようか、様子をうかがっているところ
FFE16185-8696-4609-902A-B8BC99C5E570




ひなまるnekomarusennsei  at 20:55コメント(2) この記事をクリップ!